子育てから学ぶ‼「行きたくない」から「行きたい」へ、個性と向き合った日々
「ママ…学校行きたくない…」
そんな言葉がわが子の口から出てきたら、
あなたはどうしますか?
こんにちは、個性學パートナーの土屋 美保です。
このブログでは、
仕事も子育ても欲張りたい、
自分を大切にしたい、
そんなママに向けての自分自身の土台を整える方法や個性に合った子育てのコツなどをお伝えしてます。
子どもにとっては楽しい夏休みが終わり、親にとって、とても嬉しい二学期が始まって1週間。
しかし、そんな時期に「学校に行きたくない」と言われたら、どう対処すればいいのでしょうか?
今日は、そんな悩みを抱えるママたちに向けて、ちょっと昔の私と長男の話をさせてくださいね。
参考にしていただけたら幸いです。
その日は突然やってきた…
ちょうどいまぐらいの時期だったと思います。
はじめての夏休みが終わって、2学期が始まって、何日か経った小1の息子の口から、
「ママ…学校行きたくない…」
という言葉が、私の耳に入ってきました。
長男は小1、長女は年中さん、次女は1歳。
当時の私は、一言でいうと余白もスキマもないいつもフル活動のママでした。
余裕がなかった私は、長男のその言葉をちゃんと拾うことができませんでした。
↑こんな時代がありました
長男のSOSの始まりに気付かず、私は…、彼の背中を押してあげるフリをして、ほぼ強制的に学校に連れて行きました。
最初はそれでも行っていました。
そのうち、朝起きる時間がどんどん遅くなり、支度するペースも遅くなって、最終的には、登校班で行くことができなくなりました。
それでも最初のころは、車で登校班を追いていました。
次第に、車から降りるのを拒否するようになり、学校まで連れて行ったり、日によっては先生を呼び出して、先生に無理やり連れていってもらったりもしていました。
気が付いたら、宿題もするペースも悪くなり、習い事もいけなくなり、家で怒られる回数も増え…、泣いて訴える姿をよくみるようにもなりました。
7,8年経っていま思い出しながら書いていますが、振り返って思うと私はとにかく連れ出すのに必死でした。
彼がそう言い出した原因
まず、なぜ、彼が「学校に行きたいない‼」って言ったのかですが、要因は何個かありました。
✔5月末にこけて腕を骨折 そのため1学期は車で送り迎えの日々を過ごしていた
(なので登校班で行くという習慣がまだ身についていなかった)
✔最初の登校班は小6のお姉ちゃんと同じ1年生の男の子の3人だけだったが、2学期から10人近くいる登校班に移動
(班長が小6の男の子になり歩くペースが倍速になった)
↑小学生の歩くスピードってめちゃくちゃ速いんです笑
✔3月の終わり生まれで体も精神的にも幼かったためちょっと元気な同級生にからかわれやすかった
どれも彼にとってストレスでしたが、最初の大きなきっかけは、登校班のお兄ちゃんたちに「早く歩け!」ってランドセルを押されたことでした。
いままでそんな扱いを受けたことがない長男にとって、
その行為を受けたことが、本当にイヤだったみたいです。
(初孫でひとり男の子で大切に育ってきたのもありますが、彼の持つ個性がそれに対して強いストレスを感じたんだと思います)
↑こんな子でした笑 部屋が散らかっているのはご愛敬…
原因はそこではなかった…
当時の私は、担任の先生にまず相談をしました。
そして、先生が登校班のお兄ちゃんと話し合いをしてくれました。
お互い話し合いをして、問題は表面上解決しましたが、だからといって、息子は朝行こうとしませんでした。
上級生のお姉ちゃんたちがわざわざうちに迎えに来てくれたりしましたが、それでもかたくなに行くことを拒否しました。
学校が楽しくないのかな…と思い、先生に何度か相談しましたが、そんな様子もなく、学校に行けば、普通に過ごしているって言われる…。
でも、朝、起きないし、行かない…。
私は、そんな長男に…、次第に怒りを感じるようになりました…。
「なんで、朝行こうとしないの?」
「なんで、私の仕事を増やすの?」
「なんで、私の言うことを聞いてくれないの?」
最初は、長男を被害者だと思い、優しく対応をしていましたが、日が経てば経つほど…、私は、長男にきつく当たるようになりました。
言葉が変わり、
対応が変わり、
怒り…、
ランドセルを引っ張って玄関から出したり…、
そう…、本当の原因は、学校の対応でもなく、学校の友達や登校班でもなく、私にありました。
あのころの私は限界でした…
あのころの私は、行き渋りの小1の長男、多動で癇癪もちの年中の長女、まだまだ手のかかる1歳の次女を抱えながら、自宅ではパン教室をしていました。
育児や家事を積極的に手伝ってくれる主人でしたが、主人がやってくれればやってくれるほど、私は主婦&母親失格の判を押されているように感じていました。
隣に住んでいる姑に、心配されればされるほど、嫌味を言われているような気がして、どうしても甘えることができませんでした。
なので、私は、長男が、
「学校に行きたくない!」っていう言葉が出て、
本当に朝、学校に行けなくなったとき、
長男の心配ではなく、自分に失格印を押された気がしていました。
だから、私は母親失格ではないっていうのを証明したくって、
必死だったんです…。
自分がダメな母親だって言われたくなくって、それを隠すのに必死でした。
私が変われたきっかけは個性學だった
そのころ、私は、「個性學」に出会って、月1回、講座を受けに行ってました。
まだ、学び始めたばっかりのときで、「個性」っていうのがみんなそれぞれあるんだなっていうぐらいの認識でした。
長男に疲れていた私は、講師の個性學エヴァンジェリストの村元治枝先生に、何度か相談していました。
しんどすぎて、メールも送ったことがありました笑
先生に、
「あなたと長男くんは違う人間です」
って言われ、私は、
「そんなの分かっている」
って思っていました。
でも、私は学んでいるふりして、
本当は分かっていませんでした。
分かっているけど、
腑には落ちていませんでした。
(いまは成長して別人間として向き合うことができています笑)
そのときも、分ってはいませんでしたが、
ただ、しんどすぎたので先生のアドバイスに素直に従ってみました。
それは、本当にシンプルで簡単なことでした。
✔長男の話を聞く
✔長男にどうしたいかを聞く
✔長男にどうするかを決めさせる
✔それを実行する
本当にシンプルでしょ笑
私は、そんな簡単でシンプルなことをしていませんでした。
とても簡単でシンプルなことですが、
大切なのは、
自分を忘れることです。
私の気持ちや願望、願い、怒り、
もろもろの感情を持って聞かないっていうことです。
もちろん、付け加えないっていうことにもなります。
ただ、アドバイスも意見もなしで長男の話を聞いていく。
(深掘りはしないといけませんが…)
話をちゃんと聞いたうえで、
「じゃあ、本当はどうしたいの?」
っていう私の問いかけに、
小1で幼いと思っていた長男は、
「学校には行きたい、休みたくない」
と、ちゃんと自分の気持ちを言葉にして私に伝えてきました。
「だったら、どうする?」
(本当は「だったら行って‼」っていう言葉を言いたかったけどその言葉を飲み込みました)
「ママに一緒に歩いてついてきてほしい」
(えっ?毎朝私に歩かせる?妹たちはどうする?)
「うん、分った」
これが私と息子の再出発の始まりの会話です。
2人の幼い子を朝家に残して(それは姑にお願いしました)
翌朝から、私は長男と一緒に登校班が行く時間に歩いて出るようになりました。
最初の一週間ぐらいは、学校の近くまで一緒に歩きました。
そしたら、途中から、
「ママ、今日はここでいいよ」
って、どんどん一緒に行く距離が少なくなっていき、
「ママ、僕、明日からひとりでいく」
って、一か月もしないうちに独り立ちをしました。
2学期は、登校班で行くことをせず、
登校班が行くよりも早い時間にひとりで登校していましたが、
3学期からは登校班で行くようになり、
それから、卒業まで、しっかり歩いて行きました。
↑こんなに可愛かったあの頃…
この話の大切なポイント
この話の大切なポイントは、2つあります。
✔長男の個性に合う対応をした
✔私が私に向き合った
長男と私は生まれ持った個性が全然違います。
もっと言えば、わが家は5人家族ですが、長男だけが3分類が違います。
なので、簡単にいうと、大切にしている価値観が、長男だけ違います。
だから、響く言葉、刺さる言葉、やる気が出る言葉が、
私たちの言葉と長男の言葉が違います。
私も主人も、
「人に迷惑をかけてはいけない」って強く思っています。
でも、残念ながら、長男にはその言葉では、
彼の行動を押してあげることはできません。
そして、長男は、
自分で決めて、
自分が納得できないと動かない特性があります。
言い方を変えると、
自分が納得することができないと動けません。
なので、どんだけ外野がワヤワヤ言っても、
彼が行くって決めない限り、
長男は行かない。
それなのに、私は、自分の思いばかりを長男にぶつけて、
それをしない彼を責めていました。
そして、私は、そんな長男を変えることと、
彼の環境を正すことばかりに目を向けていました。
でも、本当にみないといけないところは、私の心でした。
母親失格って言われたくない私の心を、
私はみえていないフリをしていました。
それを思うことが本当は悪いことではないのに、
あのころの私は、外にばかり目がいって、
自分の内側をちゃんとみるっていうことをするだけの器量がなかった…ただ、それだけです。
今の私が、あのころの必死だった私に一言伝えることができるとしたら…、
「あなたはあなたでいいんだよ」
って、伝えてあげて、できるなら抱きしめてあげたいです。
もし、あの頃の私みたいにひとりで必死に頑張っているあなたがこのブログをみつけてくれてなら、私はあなたにその言葉を贈りたいと心から思います。
個性學(こせいがく)を使って、生まれ持った素質を知ることでは、子育てをシンプルにすることに繋がります。
「きゅうりはきゅうりでいい」
「きゅうりをトマトにしない」
「おいしいきゅうりを育てるだけでいい」
そう思えるママを増やしていきたいと思って活動をしています。
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気になる方は、一度、気軽にお問合せ頂けたらと思います。
今日のこのブログが、なにかしらの前に進むきっかけになったら嬉しいです。
いつもありがとうございます。